hoshimi、ローレンツ祭に行く

ブログにローレンツ祭のことを書くのを忘れていたので書くですよ。
ローレンツ祭とは某京都大学の物理学教室のオープンキャンパスみたいなもので、研究室を決める前の三回生や、マスターから京大に来たい外部の学生のために毎年この時期に行われているお祭り(といっても出店とかはないです。)です。
各研究室が自分たちの研究の内容を紹介する仕組みになっており、我々お客さんのために学生が説明してくれるのです。初めて(物理学教室の)研究室の雰囲気を体験することができました。
私は一応物理の分野でシミュレーションをしたいと考えているのですが、それしか決まっておらず、つまり何をシミュレーションしたいのか、ということが全くわかっていないのですよ。だいたい物理は面白そうだと思ったものの具体的にどんな分野があるのかも知らない状態ですしね。
というわけで今回は私にとって非常に貴重な体験となりました。
京都大学の物理学教室は大きく三つに分かれております。

  • 物理学第一教室
  • 物理学第二教室
  • 天文学教室

第一教室は主に物性で、低温科学とか超伝導とかになるのかな?たぶん。第二教室は量子力学周りのことっぽい。ハドロンとかそんな感じのこと?天文学教室は名の通り宇宙を観察し研究する人たちのところです。三つとも楽しそう。

低温科学研究室の実験室を見せていただきました。そこには超冷やす装置がおいてある訳ですよ。「超」ってどれくらいかって?
80mK(80ミリケルビン)くらいまで落とせるらしいです。マイナス273度。ヘリウム4の沸点が4.2K。液体ヘリウムで冷やした上で蒸気圧を落としてさらに冷やしてやるそうです。常軌を逸している世界ですねwそんな状態での物質の変化を観察しているらしいです。面白そう。超流動とか超流動とか超流動とか。
原子核研究室も見せてもらいました。そこでは特にハドロンなどの研究が行われているそうです。まだ勉強していない分野なので詳しくは説明できないですが、我々の周りにある中性子や陽子、電子などはそれぞれ三つのクオークによって出来ています。(三つのクオークによりなるものをバリオンという。)で、中性子や陽子、電子はアップ・ダウンクオークの組み合わせで出来ているのですが、我々の周りにはほとんどないストレンジネスというクオークを含むバリオンの研究もされているそうです。あとは五つのクオークが含まれたペンタクオークといったエキゾチックバリオンなどなど。不思議な世界です。
天文学研究室はひたすら宇宙のあちこちを観察し、宇宙の創造の神秘を追求する研究室です。Xrayや赤外線望遠鏡などを人工衛星に積み、そこから宇宙を観察し研究しているとのことで。観察するための天体望遠鏡の機械を作ったりとかもしており、その扱いはクリーンルームで行っているそうです。クリーンルームですが、ちゃんとクリーンルームに入るための白い防護服を着せてもらい、エアーシャワーを来て中に入らせていただきました。感動!

どの分野も面白そう。ただ何をするにせよ量子力学の基礎知識が不可欠だということがわかりました。ともかく分からなくてもいいからあきらめずに勉強すればだんだんその世界が分かってきそうな雰囲気が伝わってきました。ただ実験系はどの分野でも体力勝負みたいですね。(加速器は普通に徹夜続きだとか。)でも、こういう風に現場を見るとそろそろ今度こそ自分の人生を決めなきゃ、と思うわけですよ。

どう生きよう・・・

人生って一回きりなのがおしいんですよね。本当、心から色々やってみたかったと思いますよ。今はもう理学の世界に入ってしまったけど歌手になってみたかったりとかピアノで食っていくとか料理の世界に生きるとか(今やみんなただの趣味となっていますが。)でも一つしか出来ない以上やっぱりその一つがそのときの「最高」でありたいですよね。やっぱりそうあるためには今をがんばらんと、と思うわけですよ。適度に息抜きしつつ将来とちゃんと向き合えるようがんばらんとと思うhoshimiなのでした。
「もらとりあむ」やわ・・・多分。