第201回、はっぴー☆ちゃんねる:村は死によって包囲されている


るな「おは☆はっぴ〜♪」
しん「第201回、はっぴー☆ちゃんねる!ナビゲータのしんに」
えてぃ「アシスタントのえてぃ、るなでお送りいたします♪」

えてぃ「『村は死によって包囲されている』から始まる小野不由美主上の傑作ホラー『屍鬼』を読んだのでレビューなのですよ」

屍鬼(一) (新潮文庫)

屍鬼(一) (新潮文庫)

えてぃ「400〜600頁で全五巻あったので読み終えるのに一週間もかかっちゃった。。。」
しん 「…十分速いと思うのだが」
るな 「るなは活字苦手なので完走も無理かと」
しん 「小野不由美ってあれだろ?『十二国記』の作者じゃなかったっけ?」
えてぃ「そうそう。『十二国記』は異世界ファンタジーだけど、小野不由美はもともとホラーでデビューしたのよね。あたし自身ずーっとこの本の存在知ってたし読みたいと思ってたんだけど」
しん 「えてぃ、怖いの苦手だからなぁwww」
えてぃ「う…むむむ。。。ま、まあそのとおりなんですけどっ!!!小説5巻計2500頁は正直読みきれる自身がなかったから躊躇してたんだけど今藤崎竜って漫画家がジャンプスクウェア屍鬼をコミカライズしてたのよね」
屍鬼 1 (ジャンプコミックス)

屍鬼 1 (ジャンプコミックス)

しん 「藤崎竜封神演義とか有名だよね。『waqwaq』以来最近見ないと思ってたらJSで連載してたのかー」
るな 「ふむふむ」
えてぃ「とりあえず導入に、と漫画の方を読んだんだけど、いつのまにか最新刊においついちゃって先が気になって気になって結局」
しん 「小説に手を出してしまった、と」
えてぃ「そういうこと。

卒塔婆を作ることで村が成り立っている、外界とほとんど接触のない外場村が舞台。のどかな村なのにある日を境にすこしずつ侵食されて行く…なぜ今年はこんなに死人が多いのだろう?いや、今年はたしかに例年に比べて暑い。少し増えたからといって不思議はあるまい。…これは少しと言えるのだろうか?」
るな 「どきどきしますね」
えてぃ「この作品はなんというか伏線がスゴイ。何気ない村の描写がパズルの鍵になっているのよね。そしてなによりスゴイのが読者の視点がいつのまにか変化する」
しん 「視点?」
えてぃ「立ち位置といえばいいのかしら。まあどういうことかはネタバレになるし小説読んだ人じゃないと感覚が分からないと思うけれど」
しん 「なるほどねぇ」
えてぃ「ところで漫画の方、原作と離れつつある兆しが見えるんだけど」
しん 「封神演義藤崎竜の独自解釈と創作があって途中から原作と離反していったからなぁ。でもそれはそれで面白そう。」
えてぃ「そうね。月刊だからなかなか続刊がでなるけど、続きも買っていくことになるんだろうなぁ。。。」


えてぃ「さすが小野不由美主上ね。こんな素敵な日本語をかけるの、羨ましいわ。あたしも文章力があったらなにか書きたいんだけれどね」
しん 「文章力無いのに物語かいてさーせん!」
えてぃ「あんたたしかに無いわ。精進なさい」
しん 「はい。。。」