ガンズハート

えてぃ「で、何をよんでたって?」
しん 「ガンズハートっつー、小説。ちょっと前に紹介した『小さな国の救世主』って小説の作者の作品」
えてぃ「ふーん。あんたあの作品気に入ってたしね」
しん 「うん。この作品もなかなか。ガンズハートっていう名前だけあって、銃器がメインの話。とくにヒロインが銃鍛冶士っていう異色の作品」
えてぃ「へぇ」
しん 「オレもあんまり銃器には詳しくないんだけど、描写は『小さな・・・』と同じくリアルだった。」
えてぃ「オタクのあんたでも?」
しん 「オレはちょいオタ
えてぃ「ハイハイ」
しん 「それに銃器は詳しくないよ。火薬なら昔少し調べたけどオタクってほどでもないし」
えてぃ「火薬ねぇ」
しん 「うん。それに銃器の火薬については詳しくないんだ。爆弾の火薬を少し調べただけ」
えてぃ「そっちの方がよっぽど物騒ね」
しん 「司馬遼太郎の『坂の上の雲』っていう作品があるんだけど、その物語の舞台は日露戦争なのね。秋山兄弟っていう日露戦争で活躍した二人が主人公なんだけど、秋山真之東郷平八郎の参謀でバルチック艦隊撃破を成し遂げた人なんだ。でそのときに使われた火薬が下瀬火薬っていう火薬なんだけどこれはある有名なニトロ化合物なんだ」
えてぃ「有名なのはTNTニトログリセリンでしょ?」
しん 「うん。あともう一つ。可愛い名前の」
えてぃ「・・・ピクリン酸!(ニトロセルロースも有名ですね。)」
しん 「そうそう。ピクリン酸の話がでてきて、それで火薬に少し興味をもって調べたことがあるくらい」
えてぃ「まあ十分オタクな気がするけど」
しん 「いやいや、かじっただけだし。でもそのとき色々なトリビアは知ったけどね」
えてぃ「例えば?」
しん 「ニトログリセリンノーベル賞のノーベルが心臓病(狭心症)を治すために開発したものなんだ。ニトロ基ってのはNO2-のことをいうんだけど、ニトログリセリンは心臓の近くで一酸化窒素を分離するんだ。で、一酸化窒素ってのは血管拡張作用があって、堅くなった心臓の血管を広げる作用があるって仕組み」
えてぃ「はー・・・」
しん 「ちなみに蚊の唾液には一酸化窒素が含まれていて*1血を吸う前に唾液を注入して血管を柔らかくして吸いやすくしてるらしいよ。かゆくなるのも唾液の中にあるもののせいらしいし」
えてぃ「うわぁ・・・それは知りたくなかった」
しん 「他にも・・・」


えてぃ「もういいわよ。とりあえず本題にもどって・・・」
しん 「はいはい。その本は不良の少年がいきなり100人の荒くれ者をまとめる隊長になるんだが、送り込まれたところで野生の動物の大軍に襲われることになってそこで活躍するって話」
えてぃ「舞台は?魔法とかそういうんじゃなさげよね?」
しん 「未来の世界っぽい。人間が戦争をしたかなんかで難民宇宙船でさまよっていたところ、みつけた惑星に住み着いたと。で、それから1000年後の物語。」
えてぃ「ふむ」
しん 「とりあえず続刊を読むことにします。」
えてぃ「ところで」
しん 「うん」
えてぃ「明日あんた数学の試験じゃないの?」

しん は かんがえている。
しん は きがついた。
しん は にげだした。

えてぃ「逃げるんかい!?」

*1:どういう状態なのかはしりません。硝酸塩とかなのかな?