hoshimi、「Bバージン」を読みなおす。
名作は読み直したときに新たな感動を与えてくれるものだと思います。この作品は衝撃が大きい作品でした。
- 作者: 山田玲司
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/08
- メディア: コミック
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しかし彼にはいえない過去がある。彼は生物ヲタ。高校時代には女生徒に一切声をかけられない扱いを受けてきた。振られ続け、女性不振になるくらいであった。しかしそんな彼が、一人の女性のために一大決心をする。彼女のために自分を「女の子にモテる改造人間」になる誓いをたてたのだ。そして彼は一年半の血を吐く思いをし、ついに彼は彼女の前に立つのだった。
物語はそこから始まる。
という感じでそのあとひたすら主人公の苦悩と葛藤が描かれているのですが、この人は主張が強いです。あらゆるところに主張があらわれていて
(男と女の関係から環境保護まで)そのひとつひとつが心につきささります。最近の中身の薄い漫画もまあありっちゃーありだけど、この時代の名作はやはりたまらないですね。この漫画の作者、山田玲司は「東京大学物語」や「まじかるタルる〜とくん」の江川達也の弟子だそうで、まあ江川師匠の思想をついでいる、ということでしょうね。(江川達也の主張も濃厚ですよね。タルる〜とくんとか大人の視点で読むといろいろとすさまじいものがある。機会があったら読んでみ☆)
十四巻までで終わってくれれば良かったんだけど終わりはちょっと微妙かな。でも作品の質がそれで落ちたわけではないので私の中では「優」作品です。
これを薦めたいのは大学に入りたての大学生かなぁ。最近は「絶望に効く薬」という漫画をかかれてます。これは実在の有名人の実録話でそれまでの軌跡をなぜ描いてこれたのか、が描かれています。私自身まだ一冊しか読んでないんで薦める立場にはいないのですが、一冊読んだだけでも確かに伝わってくるものがあります。機会があったら手にとってみてください。
理系にすすまなかったらこういう「何かを人に伝える仕事」に携わりたかったなぁ。