小さな国の救世主

えてぃ「最近色々と忙しかったんだけどさ〜」
しん 「うん。」
えてぃ「文化祭も終わったしひと段落ってことで久々にラノベに手をだしたのよ」
しん 「へ〜。前に読んでたのが『西の善き魔女』だから…あんまり久々じゃない気がするんだけど…」
えてぃ「あたしにしてみれば一週間も読んでなかったら久々なのよ」
しん 「はいはい。で何を読んだって?」
えてぃ「これよ。これ」

小さな国の救世主―なりゆき軍師の巻 (電撃文庫)

小さな国の救世主―なりゆき軍師の巻 (電撃文庫)

しん 「またファンタジー?」
えてぃ「ファンタジーといえばファンタジーだけど舞台は現代なのよ」
しん 「現代っていうと?」
えてぃ「まあ異世界迷い込み系*1といえばそうなんだけど、異世界がリアルな異世界、というか」
しん 「どうもわかりにくいな。具体的に話してみろよ」
えてぃ「うん。主人公はうだつのあがらない引きこもり系の男の子なんだけど自分を変えるために海外のツアーに参加するの」
しん 「妙にリアルだな」
えてぃ「だけどまあ宿泊所やその旅行行程に関して以外は全部自己責任で、っていう旅行の企画でセリカスタンっていう内戦の危険をはらんでいるような国に旅行にいくんだけど、まあそこでカモられて、着の身着のままのまま草原に放置させられるわけ」
しん 「ありそうかも」
えてぃ「で、そこにそのセリカスタンの部族の一つの巫女が追っ手に追われていて、そこで道を共にすることによってまあ内戦に巻き込まれていくって話。その国自体も登場人物も部族名もみんな架空なんだけどそれ以外はほとんどが実際にあるものなんだって」
しん 「実際っていうと?」
えてぃ「T50式戦車とか実物の兵器が物語に登場するのよ。あたし、ミリタリー関連なんてさっぱりだからおおよそ想像するしかないんだけど妙にリアルで旨いと思うわ」
しん 「なんか他の作品とは毛色が違う感じがするね」
えてぃ「そうなのよ。外国人が海外に紛れ込んで内戦干渉する感じは司馬遼太郎の『韃靼疾風録』っていう小説に似てるかなぁ。あたし、あの小説も好きだからこの小説にどっぷりはまっちゃって」しん 「あぁ、あれは面白かったなぁ。http://www1.ocn.ne.jp/~matsuo3/books/dattan.htmに話の概要が載ってるけどこれはぜひお勧め。時代は徳川家光の頃。女真族のお姫様、アビアが日本のある島に漂着してきたことから始まるんだよな。で、平助っていう日本人(=侍)がアビアを国に送り届けるために船旅に出るんだけど、行く過程で色々と冒険があって…。そしてまさかその話が明から清の移り変わりのときを描く話だったなんて。最初気がつかなかったよなぁ。ヌルハチとかドルゴンとかと一緒にその移り変わりのときを過ごしそして客観的に歴史の変革が描かれているわけだが…」
えてぃ「この作者いわく『ありえるわけないんだけどあるかもしれない』をポリシーに書いているらしくて、まあ実際そう思えてくるように描いてるんだからぐっとくるわ。実際にタジキスタンかどこかわからないけどそのあたりの国を訪れて取材して書いてるらしいわ。」
しん 「読んでみるかな」
えてぃ「いっきに二冊よんじゃったけど、続き買いに行こうかなぁ」
しん 「いってらっさいw」


ほしみ「ちょっとだけお邪魔して…」
正直この年になるまで小説とかほとんど読んでこなかったけどもったいないことしたよなぁ、と思う。こんなに面白いものが沢山あるのに今まで漫画やゲームにしか目を向けてこなかったんだから。漫画もゲームもそりゃ面白いし好きだからこんなに熱中してきたんだけど、小説は字が多くて面倒だからという理由だけで目を背けてきたのはやっぱり損だったなぁ。もっと若い頃から色々と読んでくればもっとましな表現や舞台設定、心象描写とかできるんだろうなぁと思うんだけどそこを怠ってきたからこんな駄文しかかけないんだよね。
まあ60の手習いという言葉もあるし、まだ自分は20代なんだから、と思って自分を慰める今日この頃だけど、こういう文章を描ける人ってホントうらやましいです。…そういう風に思う自分ってやっぱクリエイターなんだなぁwはっぴー☆ちゃんねるを書くのもクリエイターとしての欲求不満をぶつけるものとして書いてる感じです。まあプログラム組んだりと他にもぶつけてるっちゃぶつけてるんだけどねw
いつかもうチョイましな国語力つけて自分の納得のいく作品をひとつくらいかければいいと思います。まあその前にはっぴー☆ちゃんねるをよろしくッス!

*1:十二国記ゼロの使い魔などもそれにあたる。