イリヤの空、UFOの夏

しん 「というわけで今回は読んでた小説の紹介ですが」
えてぃ「うん」
しん 「『イリアの空UFOの夏』っつーラノベです」

えてぃ「どういう系の話?」
しん 「主人公の少年、不思議な少女に出会う!ボーイミーツガール、な話だな」
えてぃ「じゃあ『涼宮ハルヒの憂鬱』と同じような感じ?」
しん 「んー、どうかなぁ。主人公が傍観者的な視点で書かれてるってのはそうなんだけど、ハルヒ的に挙動不審なのはイリヤ(ヒロイン)というよりは水前寺だし…。イリヤの設定はどちらかというと『最終兵器彼女』のチセに似てるかなぁ…」
えてぃ「ふーん」
しん 「ハルヒも文体が独特だけど、この人もなかなかいい味出してる。登場人物の視線から基本的にかかれてるんで、その登場人物の行動に至る経緯をひとつひとつちゃんと描いてるのが面白い」
えてぃ「まだ続いてるの?」
しん 「ん〜どうなんだろう…あ、四巻で完結だって」
えてぃ「どこまで読んだのよ?」
しん 「3巻。どうせだから今日もう一冊よんじゃおうかなぁ」
えてぃ「え?今日読み始めたんでしょ?」
しん 「?それが?」
えてぃ「…格好の読書日和だったってわけね」


(2時間後…読後観)
えてぃ「で、4冊目ホントに読んでしまったわけだ」
しん 「うん…まぁ…なんつーかだな」
えてぃ「うん」
しん 「心の床に2tの錘を落とされた気分」
えてぃ「なにそれ?…要は重かったってこと?」
しん 「うん。この感触はなんというか…『最終兵器彼女』を読み終えた後の重さ、だな。あれに近い感じ。逃避行の展開にしても後始末にしても。」
えてぃ「最終兵器彼女かぁ。あれ、かなり重い話じゃなかったっけ?」
しん 「全部一晩で読んでそれから数日どんよりとした気分ですごした…」
えてぃ「でも面白かったんでしょ?」
しん 「うん。面白いというか…いい作品だと思う。いろいろな人の苦悩とそれを後から出されたときに納得のいく伏線。哀愁の描き方。見事です。妙に毛にこだわるのもまあある種の『味』だな」
えてぃ「最終兵器彼女系かぁ。あたしも読んでみようかな」
しん 「OVAもあるみたいだし今度見てみるかな」