第121回、はっぴー☆ちゃんねる:「天国に涙はいらない」

何故我々には二次元キャラを生身同様に愛することができるのか。それは、美少女である以上『美少女としての本質』すなわち『美少女のイデア』を共有しているという点では二次元だろうが三次元だろうが同一だからだ!そして真のプラトニック・ラヴとはまさにこのイデアを愛することに他ならず…

天国に涙はいらない 畜生道五十三次』90pより引用


えてぃ「おは☆はっぴ〜♪」
しん 「第121回はっぴー☆ちゃんねる!ナビゲータのしんに」
えてぃ「アシスタントのえてぃでっす♪」
しん 「前回予告したとおり『天国に涙はいらない』のレビューをしたいと思います」

天国に涙はいらない

しん 「というわけで最近この『天国に涙はいらない』っていう小説を読んでます」

えてぃ「なんか冒頭を見る限りだいぶ『アレ』なにおいがプンプンするんですが・・・」
しん 「まあ全てがこんな感じ、というわけではないんだけどこんな感じに『神学』や『哲学』とこじつけるこの文章がうまいんだな」
えてぃ「・・・よくわかんないんだけど、とりあえず何がいいか、の前に何の話なのかを説明してくれない?みんなにわかるように」
しん 「そうだったな。主人公は霊視能力をつかって占い師をしている高校生。そんな彼はある日クラスメイトに教室の除霊を依頼される。除霊の規模が大きかったため守護霊を召喚する必要に迫られる。ところが召喚されたのは最高レベルの天使(熾天使)でありながら神を究極の美少女としてあがめるロリコン天使、アブデルだった。そんなアブデルとともに除霊を試みたところ、その原因を創り出していたのはロリルックな悪魔でしかも本人には呪いを振りまいている自覚はなくて・・・そんな天使と悪魔と人間と・・・その他色々な人たちがおこすどたばたコメディ、ってかんじかな」
えてぃ「じゃあ今の話からすると冒頭の引用はそのえ〜っと大天使あぶだら・・・」
しん 「熾天使アブデル」
えてぃ「の言葉から引用なのね?」
しん 「うん。なんかこの言葉にすごく感銘を覚えちゃっておもわず『俺的格言集』にメモしちゃったよ」
えてぃ「・・・感銘って・・・あんたのちょっと感性疑うかも」
しん 「まあ上記のようなこじつけとか神学・哲学の無駄知識、変態の描写の旨さとかの面白さもあるんだけど人間関係や心の移り変わりの表現もうまいんだよね」
えてぃ「へぇ」
しん 「これは俺的にヒット作品です。好き嫌い分かれる作品かもですが、とりあえず一冊は目を通してみることをお薦めしますです」


えてぃ「というわけで次回もよろしく☆」
しん 「ばいび〜♪」