hoshimi、マドレーヌをつくる

しん 「お、いい匂い」
えてぃ「犬並みの嗅覚ね。随分とタイミングのいいこと」
しん 「何作ってるんだい?」
えてぃ「マドレーヌよ。…べ…別にあんたのために作ってるんじゃないんだからね!?
しん 「別に誰も俺のために作ってくれなんて言ってねーよ。まあそれはそれで美味そうだな。なんで作ったんだい?」
えてぃ「賞味期限が近い卵があったんでどうにか消費しないと、って思って。別にあなたを目玉焼き地獄*1にしても良かったんだけど」
しん 「(そ…それは恐ろしい)」
えてぃ「折角の日曜日だしたまにはお料理でもしようかなって」
しん 「なるほど」
えてぃ「だからあんたのために作ったわけじゃないんだからね?わかった?」
しん 「わかってるって。しつこいな」
えてぃ「ならいいけど」
しん 「にしても美味しそうだな。あとで出来を教えてくれよ」
えてぃ「…」
しん 「じゃあ、あとでな」
えてぃ「…」
部屋を出て行こうとするしんの裾を押さえるえてぃ
しん 「な…なんだよ?」
えてぃ「い…一枚くらいならあげるんだから」
しん 「え?さっきくれないみたいな話じゃ…」
えてぃ「だ…だって、こんな沢山一人で食べたら、ふ…太っちゃうでしょ?さすがにこんなに食べちゃうとカロリー超過よ」
しん 「え?マジで!?嬉しい!!!」
えてぃ「べ…別にあんたのためじゃ…無いんだから
そっぽを向くえてぃ。
しん 「やりぃ!うほ!美味そう」
えてぃ「あ…味わって食べなさいよ!!!」
しん 「おっしゃ!いっただっきま〜す。…おぉ。うめぇw黒砂糖味だな」
えてぃ「よくわかるわね」
しん 「まあ、お前基本白砂糖使わないからな。黒が目立つとき意外は。」
えてぃ「だって、あれ体に悪いっていうじゃない。ttp://www.local.co.jp/hiroko/satou.htmlっていうページもあるくらいだし」
しん 「甘蔗の茎や大根糖を圧縮してできたのが黒砂糖。これを塩素系の薬品で漂白したのが白砂糖だからな。白砂糖にどれくらい塩素系の物質が入ってんのかは実験したことないからわからんけど、食べ物を塩素系で漂白ってちょっと怖いよな」
えてぃ「塩素系っていうと…次亜塩素酸*2とかかな?」
しん 「具体的に何を使っているのかはわからないけどプールの水なんかにはこれが良く使われるよね」
えてぃ「うーん…ともかく、ちょっと白砂糖が怖いの。あとはあたしが単純に黒砂糖が好きだから。沖縄の修学旅行に行ったときに食べた黒砂糖の『ちんすこう』の味が忘れらんなくて☆」
しん 「それで豚になってしまったと」
えてぃ「なんですって???」
しん 「い…いえ…ごにょごにょ
えてぃ「でも美味しいでしょ?」
しん 「うん。あー写真で紹介できないのが残念だな」
えてぃ「携帯壊れてていま写真とれないのよね。がっかり。。。」
しん 「それにしても、いや、美味かったよ。なんだかんだいって、えてぃってやさしいよな」
えてぃ「な…何よ?いきなり」
しん 「え?だって結局は食わしてくれたじゃん」
えてぃ「ば…バカぁ・・・
しん 「まあ、一人で全部食べてたらあとで『これで豚確定だな!』ってあざ笑う予定だったんで、まあ言わなくなってよかったぜ!」
えてぃ「…なんですって?
しん 「い…いや、言わなかっただろ?」
えてぃ「言うつもりだったんでしょ?」
しん 「ひ…ヒィ!!!
えてぃ「し…しんのバカぁぁぁああああああああ


音速を超えた拳はしんの左顎を打ち上げた。しんはそのまま空まで吹っ飛び、前々回に懲りずにまた☆になったという。こうして再び星となったしんは、みんなを空から見下ろすことになったのです。


えてぃ「しんのバカ…


こうして夜も更けゆくのであった。

*1:朝・昼・夜全ての食事に目玉焼きがある。夢に目玉焼きが出てくるという。

*2:HClO。塩素を水に溶かすと発生。